1月9日 立川談春独演会
1月9日 立川談春独演会 銀座ブロッサム
立川談春 小言幸兵衛
立川談春 妾馬
新春はハルさまで明けなくっちゃ。
ハルさま昨年は「子別れ」、一昨年は「たちきり」、で今年。
新春に聴く噺としては、今年の演目がふさわしいと思ったしだい。
年末のハルさまは、抜け殻のようだったけど復活をはたしました。
立川談春 小言幸兵衛
情熱大陸の裏話、マクラと言うより独立した噺のようでした。
テレビ局やフェス担当の裏話は、芸能人を見る芸談のようで
同業者として見る厳しさと優しさを感じて面白かった。
仕事にはまると、粗忽長屋のように本人をつれてくる勢いなんだって。
幸兵衛さん、本人は小言ではなく意見をしている人、との解説で本題へ
ハルさまのスピードアップとともに、店子志願者も、おかみさんも、
そっちのけで自分の世界に入り込む幸兵衛さん。
よく出てくるギャグの、布団を出せ寝る布団じゃないよ。が、ばあさんの
ボケじゃなく、自分の世界に入り込む幸兵衛さんをからかったんだって
初めて聴く解釈でしたが、面白くって笑った笑った。
心中の噺になると、何を言われても、自分の世界に入りっぱなし。
そうか、粗忽長屋のマクラがここに来るのか、と
家元は粗忽長屋を主観長屋に変えたけど、
ハルさまは、小言幸兵衛を主観幸兵衛、いや妄想幸兵衛、と
変えたかなと思ったら、宗旨が天理教の立川流のサゲでおしまい。
人情噺の解釈も良いけど、滑稽噺の解釈変更も楽しくって良いね。
立川談春 妾馬
今日は二席とも、初聴きです。
従来の身分違いの不幸とかを強調するかのような演出が嫌いでした。
解釈が変わって来ても、八五郎の行状を変えた位しか感じませんでした。
初出の解釈か、ハルさまはずっとそうなのか、初聴きの私にはわかりませんが
今日の解釈に共感しました。
普通は出てこない、八五郎の母親が、八五郎とお鶴を語る場面。
出来の悪い息子に育ててしまった思いと、手が届かなくなった妹と孫への思い
身分違いを嘆くわけでもなく、息子に孫の話を聞きたいと、気丈に意見を言い
がさつな八五郎が、がさつな表現で母親には頭が上がらない。と聞き入れる。
孫に会わせてほしい、と殿様に頼む。と出かけていく八五郎。
いつもの会見が有り、いつものお鶴に意見があり、
その後、がさつ、そのまま、殿様に頼む八五郎。
会見で滑稽さを強調するわけでなく、八五郎が酔い潰れるわけでもなく、
お鶴への意見で母親が身分違いを嘆くでもなく、
くさくならず、くどくならず、がさつさが活きた演出と感じました。
がさつな八五郎を、そのまま認める、赤い御門の守さま。
ほとんど会話の出番を貰え無い、御門の守ですが、
八五郎を優しい目で見つめている姿が浮かんできます。
士分に取り立てられた八五郎、がさつそのまま家中に話題を振りまき
妹に迷惑をかけ、はみ出し士分で行くか、やってらんない、と長屋生活に戻るか
どっちにしたって、本人は幸せな人生を送るんだろう、とハッピーエンドです
不幸を強調する妾馬でなく、初春にハッピーエンドを聴けて良かった。
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コメント
妾馬の感想にホント、同感です!
私も今まで、なんか鼻につくいい人話的で好きじゃなかったんですが、いきなり大好きになりました!
殿様が、都都逸の合いの手を「いや、こんち、にくいね」と言うところも大笑いしちゃいました。
投稿: 陽日 | 2009年1月23日 (金) 09時56分
コメントありがとうございます。
変化して行く古典落語って良いですよね
投稿: 政五郎 | 2009年1月23日 (金) 12時19分