2009年11月 6日 (金)

11月5日  立川談春独演会

11月5日  立川談春独演会  高座25周年記念  サンパール荒川

立川談春  よかちょろ
立川談春  紺屋高尾

立川談春  よかちょろ
25周年の思いを、ちょっぴり語り、逝去された圓楽さんの思い出を
師匠家元と圓楽さんの関係で、巷間で語られていることでも
身近で経験された事を語られると、それはそれで面白い。
圓楽さんの事を爆笑ネタにしないのは、当然とは言え優しさか。
落語の盛り上がりは、30年毎との意見がある。
志ん朝、談志、圓楽・・・から、30年、今が次の旬とか。
それを背負っているとの自信と抱負がみなぎっていました。

談春師の、よかちょろ、初めて聴きました。
家元の山崎屋を、CDで暗記するほど聴いています。
談春師の高座を聴きながら、暗記している家元の口調が重なりました。
家元で聴くと、場面場面で各人の性格が変わって聞こえます。
よかちょろ、を歌う若旦那と、番頭を脅す若旦那は、別人のようです。
談春のよかちょろは、若旦那や、旦那、番頭、何処にも居そうな人達で
そして許しあっている、優しい人柄の人達ですね。
家元の得意ネタを、談春師の優しさで包み込む感じでした。

立川談春  紺屋高尾
マクラ無しで、紺屋高尾に再会です。
CDになっている、2005年12月2日 東商ホールで聴いて以来です。
今日の、紺屋高尾で感じた事は、一夜明けてからの、久蔵の言葉。
伝えたい事は、伝えないといけない、伝わらなくても伝えないといけない。
必死で思いを語る久蔵と、高尾の心が交差する場面が印象的でした。
談春高尾の名セリフ、久さん元気。で引き締めて、その後のドタバタで緩める
相変わらず上手いね。
下がった幕が再度上がり、いつもと違う紺屋高尾を感じてくれたら・・・
圓楽さん、文都さん、休んでいる家元、談春師の思いは伝わると信じたい。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年10月31日 (土)

10月30日 J亭 談笑落語会

10月30日 J亭 談笑落語会  四季秋Part2  虎ノ門JTアートホール

立川談笑    山号寺号
柳家喬太郎  吉田御殿
立川談笑    抜け雀

赤坂ACTシアター、志の輔らくご、を聴いて
晩秋の日差しの中を、虎ノ門まで歩く。
地下鉄2駅、近いんですね、昔の都電の電停のままでしょうか

立川談笑    山号寺号
お決まりの煙草のマクラ、一箱500円なら密造して
よもぎです、って、月例で売るそうですよ。
そしてJTの工場で、イタリア製の機械の美しいフォルム。
イタリア人の意味の無い所に、力の入れる事が面白いって。
でも落語もそうかも、生きていくだけなら意味は無いかも知れないが
力の入った演者と足を運ぶ観客には重要ですね。
談笑師の山号寺号、駄洒落のオンパレードで楽しい。

柳家喬太郎  吉田御殿
またしても、煙草のマクラ、喫煙者には共感なのかしら。
吸わない私には、怨念はわからないところです。
旅が良い、との導入から、三人旅、二人旅・・・
峠の茶屋で親父と馬方の会話、馬の田楽ですか・・・
ん、若侍が襦袢を洗ってもらう、違った、吉田御殿だ、
さすが喬太郎師、陳腐な演目じゃない。
7月10日、練馬で聴いて、早くも再会です。
二度目ですので、落ち着いて楽しめました。
生きているのに、怨念を抱えたような女の表現が凄かった。
下手に演れば、バレ噺になりそうな所を、噺の範囲に収めて
怨念のこもった色気を表現する喬太郎師はうまい。
演じる濡れ場は、若い女性より年増に色気が出ますね
こんな噺をしてしまって。と談笑師やJT関係のスタッフに
気付かってましたが、みなさんヤボじゃ無いですよ。

立川談笑    抜け雀
ちっちゃな宿屋での、絵の名人親子の情が一般的で
あまた多くの演者が、親子の情の描きかたを競う中で
談笑師は、親子間の了見の違いに新機軸を打ち出した
雀の絵に止まり木が無い、と鳥かごを描く父親、
雀が自由に飛べない、そうやって型にはめる親父はおかしい、
おれが自由にやりたいのに、型にはめる親父はおかしい。
それもそうだ面白い、納得で新鮮な解釈でした。
雀の絵を描いている時に、何か話し掛けるな、と絵師。
その時にパンフレットを倒してしまい、何か倒すな、と
談笑師のアドリブで、救ってもらいました。スミマスンでした。

終演後に、圓楽さん、文都さん、の訃報にふれ
特に若い文都さんの訃報には、運命の理不尽を、
CDやDVD、そしてこんな大きな会場での独演会以外でも
小さい会で頑張ってる噺家さんに目を向けてって 、
語る談笑師の眼が、最前列で見る私には、うるんで見えました。
私服の喬太郎師も、舞台そでで挨拶され、冥福を祈っているようでした。

訃報は悲しいけれど、いつかは逝くのが定めなら、
落語ライブに通おうと思いを新たにしました。

訃報に触れなかった、志の輔師は芸人魂の持ち主でしょうし
触れず終演まで勤め、終演後に心情を話してくれた優しさに打たれ
悲しいけれど、充実のダブルヘッター落語でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

10月30日 昼 志の輔らくご in ACT

10月30日 昼 志の輔らくご in ACT  赤坂ACTシアター

立川志の輔   はんどたおる
立川志の輔   ねずみ
立川志の輔   政談 月の鏡

赤坂ACTシアターで、落語の初演だそうです。
非常灯まで消した真っ暗な客席と、照明のあたった高座。
普段お目にかかる落語会と印象の違った、まさに志の輔らくご。

立川志の輔   ハンドタオル
CDで何回も聴いて、その度に笑ってしまいます。
旦那も奥さんも、思う所を言い切れれば幸せだろうな、と。
初めてライブで聴く、ハンドタオル。
CDのマクラは、今日の話題に置き換わっていますが
ライブならではの、同一感はありませんでした。
高座と客席を分離した環境で、聴く事だけになってしまうのでしょう
面白かったけど、完成されたCDを聴く事と変わらんじゃないか。

立川志の輔   ねずみ
志の輔師で、初めて聴く、ねずみ。
甚五郎のセリフに師の演出を感じつつ
例えば、旅人の求めるものは宿の灯りだ、灯りを点す女中さんを。
こんなセリフに、甚五郎の優しさを際出させるとは思いつつ
ハンドタオルで感じたのと同様に、完成されたCDを聴くと変わらない

今日はバカ客がいました。
さげの甚五郎がぬずみに聞く、あれをなんだと思った。
志の輔師より早く、ねこ。だって、お前が言うな!
中年より初老にかかったブクブク太った派手な衣装の婆でした。

立川志の輔   政談 月の鏡
2007年9月15日、国立劇場で聴いて、今回は二回目。
再演するとは思わなかった、そして再会出来るとも思わなかった。
ACTシアターの、落語の初演ということで、演劇落語を演じたのでしょうか
成城ホールのこけらおとしに、談春師が九州吹き戻しを演じたのは
落語でこけらおとしなら、伝統伝統そのまんま。との心意気で
志の輔師は、落語でなく、志の輔らくご。
現代に生きる落語家の、心意気を感じました。

で、月の鏡。
平行して進むサスペンス調の物語を見事に演じ分けて、
終章の収束に持って行く芸は見事でした。
先回同様に、映像を使っていますが、映像無しでも成立していますね。
圓朝師が、何が言いたくて書いた物語だろうと、締めてましたが
わからなくても、客を引き込む芸を磨くには最適なのでは
そして、見事に引き込んでますね。

志の輔師は、圓楽さん、文都さん、の訃報を知っていたのでしょう
そんな事を微塵も感じさせず、見事な高座で締める、見上げたものです

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月24日 (土)

10月24日  よってたかって秋落語(昼)

10月24日  よってたかって秋落語(昼)  よみうりホール

柳亭市也      金明竹
春風亭一之輔   茶の湯
川柳川柳      ガーコン
桃月庵白酒    替り目
柳亭市馬      掛け取り

この面子がそろうなら、行く価値ありと合い方をさそって有楽町へ
独演会も良いけど、他の演者に遠慮せず得意技をならべる会でした。

柳亭市也   金明竹
一生懸命で好感がもてました。
道具七品の言い立てで、早口よりゆっくり語りでかむのはナゼ

春風亭一之輔   茶の湯
まったり、のんびり、と演じる人が多い中で一之輔さんワールドは
ご隠居と定吉のが主人公の、SFタッチのドタバタ喜劇のようです
茶の湯に誘われる長屋三軒のドタバタや、あやしいお菓子の説明を短く
定吉をいたずら小僧で、ご隠居の共犯者のような演じ方が面白い
ご隠居も定吉に言われて誘っているうちは普通でも
通りすがりの人を無理に引っ張り込むのが不思議と思えないのも
たたみこむような一之輔さんの話芸のなせる技なのかも知れません

川柳川柳   ガーコン
若い歌声ですね、もう何にもいえません、いつまでも元気で!
軍国歌謡よりジャズの振りが面白く感じました。
合い方といっしょに、涙を流して笑いました。川柳師も楽しそうでした。

桃月庵白酒   替り目
酔っ払いの亭主がものすごい、醒めたらペコペコするのかしら
現代の亭主じゃありえない、との疑問を湧かせないテンポの凄さ
かみさんを褒めるお定まりのセリフはキチンと演じて
ラブラブ夫婦の物語で、甘えた亭主の可愛さが際立ってます。
川柳師に触発されたか、ラバウル小唄を歌ってしまうなんて

柳亭市馬   掛け取り
川柳師は当然で、白酒師まで歌ったら、市馬師が歌わないはずがない。
何をかけるかと思ったら、10月なのに、掛け取りと来た。
昨年は12月の独演会に行ったのに聴けなかった掛け取りを
10月に聴けるとは思わなかった。
芝居のセリフの素晴らしさや、朗々とした相撲甚句とか
確かな芸を聴かせておいて、真打で三橋屋の旦那が登場すると
まってましたの客席のどよめきです。
芸の無い人がバラエティ風に演ったら、しらける所でしょうが
確かな芸の市馬師で聴くと、笑いが止まらない。

今日の落語会は、出演者の全員が、
歌も話芸も、おれの芸はどうだとばかりの迫力でした。
夜の部は聴けないけれど、喬太郎師は歌うのかしら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月20日 (火)

10月19日  月例 三三独演

10月19日  月例 三三独演      日本橋公会堂

柳家三三  たらちね
柳家三三  長者番付
柳家三三  お見立て

先月同様に今月も心身充実の三三師でした。
ネタ下ろしの、長者番付が終わると、飛ばしまくりの、お見立て
上り調子の時って、どこまで行くか計り知れないですね。

柳家三三  たらちね
開口一番がなく、三三師の、たらちね、から
先月は終演時間が遅れて迷惑をかけた、とのマクラから
時間調整で開口一番無しなのかしら、そしてネタ下ろしは中入り前で
そうすると、三席目は、得意の演目が聴けるね。
三三師の描く女性は色っぽい、一夜明けた千代女の仕草に
なんとも言えない、押さえた恥じらいが出ていたような気がしました。

柳家三三  長者番付
前半は二人旅として、家元で聴くことがありますが、通しで初めて聴きました
茶店のばあさんが愛らしいのは、三三師の描く女性だからでしょう。
そして遠い昔にかすかに記憶が残る、造り酒屋の場、
酒屋と、うんつく談義より、初めに出てくるばあさんがおかしい。
ネタ下ろしとは思えない、自分の噺になってました。
こんな噺は、言葉の面白さが真髄なんでしょう、
そして三三師の口調が心地よかった。

柳家三三  お見立て
ネタ下ろしが終わり安心したかのように、ぶっ飛ばす三三師でした
他の演者では冗長に感じる、嘘が大きくなっていくやりとりの場面で
三場面を二場面に集約し、花魁と若いもんとお大尽、それぞれが
嘘を大きくしていく役割を持たせた演出が新鮮で軽快でした。
お大尽を笑う演出では、笑えない事が多いのですが、
嘘で固めた花街で、思い込みは野暮ですよ。と軽くいなした感じで
カラッと明るく笑せておいて、後から花街の女の悲哀が身にしみてきます
女に語らせなくても、女を演じる三三師って、すごいな

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月18日 (日)

10月17日 立川談春独演会

  戸田文化会館ホール
        高座25周年記念

立川談春   子ほめ
翁家勝丸   太神楽
立川談春    牡丹灯籠 お札はがし
立川談春    明鳥

近頃チケットが取れなくて機会が少ない談春師です
故郷の戸田での独演会ですから、力が入るかなと思いつつ
終わって見ると、肩の力がぬけて、楽しんでいるような高座で
真っ白のファンとしては、楽しい落語会で良かった。

立川談春   子ほめ
開演前に談春師のCD販売を、春樹さんが声を張り上げていました。
立川流夜席で聴いた出囃子がなったので、春樹さんかなと思っていると
出囃子が止まり、二番太鼓が鳴り、出囃子が鞍馬、談春師だ。
今日は前座から演ります、と談春師、公開稽古かしら。
前座さんの子ほめは面白くない事が多いけど
さすが談春師ですね、面白い事。
所々ミスが有りますが、普段は演らない噺だからでしょう。

翁家勝丸   太神楽
鍛えた芸はさすがです。
独演会のゲストは、鍛えた芸がふさわしいですね。

立川談春    牡丹灯籠 お札はがし
新三郎との馴れ初め無しで、伴蔵の所に幽霊が来る所から。
前半の馴れ初めの話は、伴蔵がおかみさんに語って聞かせる演出
一席の時間で牡丹灯籠を初めて聴く人でもわかります
お守りの入れ替えも、行水の場面無しで、入れ替えたと事実のみ
札所の霊験を10分で語って、内容を伝え、そして面白かった事があり
今日の牡丹灯籠も、幽霊の執念深さと伴蔵の恐怖に絞って
地話風に筋を語り、幽霊との会話がうまい、そして怖かった。
おかみさんが戸棚から出てきて、伴蔵さん。とのクスグリも効いてます

前半後半と、通しで語る牡丹灯籠も良いけど船をこぐ客もでそうで、
真っ白ファンには、今日のダイジェスト演出が心地よいです。

立川談春    明鳥
マクラで戸田時代の思い出や、家元の落語への思いなどを
談春師の落語への思いを語るでもなく、明烏へ。
昨年の12月27日に聴いて、今日は二回目です。
先回と違って、力の抜けた名演でした。
談春師はふるさと戸田に包まれて幸せに育ったんでしょうね
その戸田で伸び伸びと演じた事が、名演になったんでしょう。
聴いていて、ほっこり伸び伸び、幸せな気持ちで家路につきました

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月12日 (月)

10月11日 立川流夜席 立川談笑

10月11日 立川流夜席 立川談笑  お江戸上野広小路亭

立川春樹     子ほめ
立川ぜん馬    まぬけ泥
立川キウイ    反対俥
立川らく里    藪医者
桂文字助     弟子談、艶笑小話
立川志雲     (知らない話でした)
立川龍志     宗論
立川談笑     文七元結

初めての、お江戸上野広小路亭、素敵な空間でした。
落語を聴く理想的な大きさで、談笑師を聴けて良かった。
大入り満員で、談笑さんの客、と言った噺家さんが多かった
でも、談笑師につなぐ話芸は、さすがプロ。

もっと聴きたかったのが、桂文字助師です。
ちょっと巻き舌ぎみで、いなせな若者を聴きたかった。

立川談笑     文七元結
初めて聴く、談笑師の文七元結です。
各所に談笑師の演出が聴けました。
長兵衛を多くは語らず、おかみさんとお久を想像させる。
お久が身投げしようとして、助けられて佐野鎚に行き、
行ってから身売りの決心をするが、自らの決心ではなく
絶望のあまり自暴自棄の心中を表していて悲しい。
佐野鎚の、おかみさんが長兵衛の用立てる心は
長兵衛を買っての事ではなく、お久に自分を映したからで、
おかみさんの心中を語る、談笑師の眼がうるんでいたような。
また、文七は橋の上でとっても厭なヤツで、
だからムカッとして五十両叩きつけちゃうのが共感できるし
すぐに後悔するのが、江戸っ子の表現として秀逸です。

最後のクライマックスでは、長兵衛の人生感の演説がなく
半七の旦那の好意を、素直に受けて爽快でした。

さげ、起きてよ!
えっ芝浜、じゃ無かった、孫に会いに行くんですって。

どこかで聴いたような気がする、さげですけど。
お久に子供が出来たって!で予定日は。
来年三月十五日。だれが演ったんだっけ。

在アメリカの友人の来日時のリクエストに付き合った落語会で、
すばらしい落語に出会いました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年10月 8日 (木)

10月7日  志らくのピン ~古典落語編~

10月7日  志らくのピン ~古典落語編~  内幸町ホール

立川志らべ  青菜
立川志らく   松竹梅
立川志らく   湯屋番
立川志らく   お藤松五郎

志らく師らしい、スピード感あふれる古典落語です
聴き終って、落語の楽しさってこうだよね。と納得の高座でした。

立川志らべ   青菜
悪くは無いんですけど、静まり返る客席。
志らく師いわく、談志ひとり会の開口一番を思い出す。そうな
難を言えば、お屋敷の旦那が、植木屋さんよりガサツに感じるのはなぜ。

立川志らく  松竹梅
マクラで近況を語ってくれるのが、楽しくって好きです。
談志ひとり会の松竹梅の思い出が楽しかった。
松さんの謡の稽古、表情を見ているだけで可笑しい。
ライスシャワーまで出てくるハチャメチャでも
落語が壊れてないと思える芸の凄さを感じました。
サゲは、オリジナルですか。

立川志らく   湯屋番
あこがれの番台に座った若旦那が可愛くって可愛くって
志らく師のしくじり若旦那は、しくじった自覚が全然無いですね。
このサゲも、オリジナルですか。

立川志らく   お藤松五郎
後味の悪い話とことわって、小津安二郎の場面表現のマクラへ
これが本編にどうつながるか、聴き終って感じて来ました。
そうか、昭和のメロドラマ、すれちがい、をテーマにしたんだ。

女の一途さと男の弱さを、悲恋を予感させる描き方で
松五郎が刀を持ち、お藤をさがす後半の場面。
だれに感情移入するでなく、語る志らく師の言葉のままに
背景も道具も全く無い芝居舞台を見た気分でした。
凄惨な終わり方ですが、救いが有って、そして、
「たちきり」の後味と同様に、死んだ二人はあの世で
バカなことしちゃったね、と許しあってるような気がします。
聴けて良かった、お藤松五郎でした。

ところで今日の噺の共通点は。お酒を勧められて呑む、
全部の噺に出てきて、ちょっと可笑しかった

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月25日 (金)

9月24日、いちのすけえん

9月24日、いちのすけえん 秋の段  牛幸町ホール

いちのすけえん、の一之輔さん、
演者の自分を試しているようで、それを楽しんでいるようで
聴いて居る私も仲間になったようで、楽しい会でした。

春風亭正太郎  道具屋
春風亭一之輔  蒟蒻問答
鏡味仙三郎   太神楽曲芸
春風亭一之輔  宿屋の仇討

春風亭正太郎  道具屋
二つ目昇進が決まったそうで、ういういしく軽やかで良いですね。
盛り下げる開口一番に失望する事が多い中ですが
正太郎さんは、客を落語の世界に招き、
一之輔さんへの期待を膨らます、理想的な開口一番だったと思います。

春風亭一之輔  蒟蒻問答
日々の事柄をマクラで、たんたんと語るようで、自分を引き締めて行くよう
客席も一之輔ワールドに、染まっていく。
蒟蒻問答、調子者のにわか坊主が、はしゃぐさまが可笑しい。
蒟蒻屋の親分も、怖く無く、村の相談役のようでした。
旅の問答の坊さんも、出来た人がいる村では勝ち目が無いでしょう。

鏡味仙三郎   太神楽曲芸
いちのすけえん、のゲストは、凄い人が来ますね。
語りも洒落てます
「インドで土瓶を回したら」「インドビンもビックリ」だって。
ここまで盛り上げちゃったら、普通の寄席ではトリがやりにくいでしょうね。
でも、一之輔さんの前なら盛り上げても大丈夫と熱演したのかもしれません。

春風亭一之輔  宿屋の仇討
盛り上がってる客席を、ものともせず一之輔ワールドに引き込む実力は確か。
江戸っ子の三人組のはしゃぎぶりが可笑しい、
隣が侍を説明するのに、二本指を立てたら、カタツムリ?なんて
一之輔ギャグも炸裂でした。

久しぶりの同行者は、これで二つ目、なんで真打じゃないの。
私なら真打に抜擢するんだけど、ファンになっちゃった。
それと、落語が聴きたい、一之輔さんが聴きたい、との観客が多いねとも。
私も、そう思います、でもファンはわかってるから独演会に集まるのです。
落語会でお見かけする、顔が多かった独演会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月19日 (土)

9月18日  柳家喬の字 ~歩みの会~

9月18日  柳家喬の字 ~歩みの会~  神保町落語カフェ

柳家喬の字  千早ふる
柳家喬の字  鴻池の犬
柳家喬の字  浮世床

友人に勧められて、歩みの会へ
落語カフェは始めてです、小さくて良い空間ですね。

喬の字さんは、一年程以前に1回聴いて居るのですが
その時の事は特に印象に残ってませんでした。
今日の喬の字さんは、演じる熱意が伝わるのと
観客を掴んで、一つの集団にしてしまう、芸の力を感じました。
喬の字さんは、進境著しい、との事ですが
玉石混合の前座・二つ目さんのなかから、玉を見出す
友人の鑑賞力は、すばらしいと思いました。

柳家喬の字  千早ふる
歌の意味を説明する、御隠居のヒートアップぶりが楽しい
そして客席もヒートアップさせていく、話芸が良かったです。
少し冗長かな、と感じる所もありましたが、その部分は
狭い空間で、観客の反応を確めているようすでした。
高座と客席が、一体になれる空間は良いですね。

柳家喬の字  鴻池の犬
初めて聴く噺です。ダレそうでダレない、不思議な噺ですね。

柳家喬の字  浮世床
現在では有り得ない空間を描いて、有りそうに思わせる、うまい。
落語はフレーズを物も見事に現して
「源ちゃん、読めない本なんか読んでないで、こっちに来な」
今日一番の爆笑でした。これが聴けただけで満足です。
ただ、芝居小屋の女性を色っぽく魅力的に描ければ、
もっと良かったと思います。

また行きたい、と感じた、歩みの会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«9月15日  志らくのピン ~古典落語編~